訪問診療について

病気で入院が必要になっても、
できれば自宅で家族と過ごしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そんな時、頼りになるのが「在宅医療」です。

医師をはじめ、歯科医師、訪問看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、ケアマネジャー、ホームヘルパーなど、さまざまな医療スタッフが連携して定期的に患者さんのご自宅などを訪問しチームとなって患者さんの治療やケアを24時間対応で行っていく医療活動です。

訪問診療とは

具合が悪くなったときだけ医師が診療に伺うものではありません。お一人で通院が困難な患者さんのお宅に、日ごろから医師が定期的に診療にお伺いし、計画的に健康管理を行うものです。病気の治療だけではありません。転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡などの予防、栄養状態の管理など、予測されるリスクを回避し、入院が必要な状態を未然に防ぎます。

入院が必要・入院を希望したい場合には、スムーズに入院先の医師へ情報提供し、入院治療がスムーズに行われるように協力します。

24時間365日

病気は、夜間も休日でも時を待ってくれません。訪問診療が始まった時に緊急電話をお知らせし、いつでも連絡がとれる体制にいたします。

必要に応じて電話連絡・往診・病院への緊急受け入れ連絡いたします。

検査・処置

採血検査や尿検査などは必要に応じていたします。点滴・胃ろう交換、気切カニューレ交換などの医療処置も可能ですので、ご相談ください。大きな機械での検査(レントゲン・CT・MRIなど)は、病院へ予約いたします。検査受診が必要となりますが、なるべく負担のないように情報提供書などでサポートいたします。

お薬・処方箋

院外処方で、処方箋を発行いたします。処方箋は近隣の調剤薬局でお薬と引き換えることができます。薬局へ行くのが難しい場合、薬剤師が配達することもできます。訪問薬剤の場合、1割負担で500~600円/回程度の料金がかかります。交通費や残薬調整などコスト削減になる場合や、説明を受けやすいメリットもあります。薬局も24時間体制のところもございます。

多職種連携

ケアマネジャー、訪問看護やリハビリスタッフ、薬剤師など在宅チームで自宅療養をお手伝いします。病院と併診の場合は、連携室(ソーシャルワーカー)や医師と連携し、途切れのない医療を提供いたします。

  • 退院当日の緊急の訪問看護が医療保険の場合、自費負担になります。退院翌日からは、医療保険でまかなわれますので、詳しくは訪問看護スタッフにお尋ねください。

訪問診療の料金

●医療保険証、各種控除(指定難病受給者証、限度額認定証など) 
●1か月あたり:1割負担の方 約7,000円/3割負担の方 約21,000円

  • 月2回の訪問診療を受けた場合

訪問診療の回数が増えると、1回900円(1割負担の場合)ほど追加されます。

  • 検査や処置、電話相談(電話再診)、往診などを行う場合、別途費用が加算されます。
  • 診療費の1か月あたりの自己負担額には上限があります。詳細はお問い合わせください。
  • 介護保険をご利用の方は別途、居宅療養管理指導費がかかります。
  • 診療費用等は、医療費等の改定に伴い、変更になる場合があります。

交通費・駐車場

片道2km以上は交通費300円、5km以上は500円、別途費用が加算されます。コインパーキング利用の際は、費用をご負担いただきますので、あらかじめご了承ください。

担当医師

循環器内科/総合内科
菅村 公一
●経歴:熊本大学大学院(医学博士)/熊本大学医学部循環器内科 研究員のち助教/米国留学 University of Massachusetts Medical School, Division of Cardiology/熊本大学医学部 循環器内科 特任助教/ひまわり在宅クリニック 副院長 ●資格:日本内科学会 総合内科専門医/日本循環器学会 認定専門医/日本在宅医学会 認定専門医/日本緩和医療学会 認定医/難病指定医(循環器)、認知症サポート医
総合内科
吉田 大輔
●経歴:長崎大学医学部卒/にしくまもと病院 内科(外来・入院・訪問診療)/にしくまもと病院ハブセンター長 ●資格:日本内科学会 総合内科専門医
緩和ケア担当医師/院長代行
前田 達観たつみ
●専門:緩和ケア ●経歴: 熊本大学医学部附属病院脳神経外科/国立熊本病院(現 国立病院機構熊本医療センター)脳神経外科/西合志病院 緩和ケア病棟専任医師/メディカルケアセンターファイン 緩和ケア病棟専任医師/メディカルケアセンターファイン 院長 ●資格:日本緩和医療学会緩和医療認定医

お問い合わせ先

桜十字熊本東病院 訪問診療部
TEL: 080-3946-7372(訪問診療部 直通)

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