摂食機能療法

「食べる」満足を。

摂食機能療法では、「食べられない」「食べられない形がある」ということに対して行うアプローチです。その原因と背景はさまざまで、お口や咽喉にとどまらず、全身の状態や環境に至るまで、多様な視点からの働きかけを行うため、関わる職種も医師、言語聴覚士、看護師、ケアワーカー、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、薬剤師など多職種。患者さまの「食」生活をサポートいたします。

「食べる」機能とは?

「食べる」機能とは、食べ物を認識して口に運び、口の中で噛んで飲み込み、胃へと運ばれるまでの一連の流れのことをいいます。この一連の流れのどこかに障害があれば、正常に食べることはできません。障害の原因は、生活リズムやお薬、体調や他の病気、食べるときの環境など様々な要素があります。改善は食べる場面のみならず、全身状態や生活そのものの見直しにまで及び、さまざまな分野の専門家が患者さまの治療に関わります。

食べる仕組み
「食べる」仕組み

摂食機能療法について

Q. 摂食機能療法ではどんなことをするの?
A. 患者さまの「食」生活が良くなるよう、訓練や改善、アドバイスを行います。
Q. 期限はあるの?
A. 開始から90日以内です。この期間で集中したリハビリを行います。
※他院での実施期間も通算されます。
Q. どんな人が受けているの?
A. 脳疾患の後遺症や廃用症候群により、「食べる」機能に障害のある方。

摂食機能療法では、さまざまなご要望・問題点にアプローチします。

  • 「口から食べたい」

    経鼻栄養や胃ろうの方が口から食べられるようサポートします。

  • 「固形食を食べたい」

    ミキサー食やムース食の方が固形食を食べられるようサポートします。

  • 「"食べられる状態"を維持したい」

    進行性疾患の患者さまの食べる機能を維持するサポートをします。

  • 「食べ物を認識できない」

    あめなどを使って味覚を刺激し、食べ物に対する口の動きの改善につなげます。

  • 「朦朧としている、眠りがち」

    お薬の見直しを行い、反応の促しや離床をすすめ、昼間起きられる生活リズムを整えます。

  • 「食べる間、姿勢を保つのが難しい」

    座位による血圧低下には、時間をかけて食べる姿勢をつくります。

  • 「うまく飲み込めない」

    のどの筋肉をしっかり使えるよう嚥下訓練を行います。同時に肺炎予防も行います。

  • 「むせてしまう」

    一度に口に運ぶ量の調節や嚥下訓練、食べ物が肺に入らないよう上手く咳をする訓練を行います。

  • 「口の中に不快感がある」

    口腔ケアや入れ歯の調整、噛み合わせに問題がないか等歯科衛生士がサポートします。

※上記は一例です。

他の疾患別リハビリとの併用

摂食機能療法が及ぼす好影響

摂食機能療法は、患者さまの栄養状態や残存機能(ADL)に影響します。つまり、患者さまの全身状態を底上げするものです。他の疾患別リハビリの効果に好影響が期待されることもあり、他の疾患別リハビリと摂食機能療法を併用することができます。

摂食機能療法の流れ

1開始時に患者さまの状態を確認する

入院時に食事に関する問題がないかをおたずねし、問題があれば要望を伺ったうえで実際のお食事の様子を見てどこに問題があるのかを確認します。
触診・聴診やVF検査(嚥下造影検査)・VE検査(嚥下内視鏡検査)を行うこともあります。

2プログラムの立案

目標を設定し、目標に沿ったプランを立案します。
食べ物を使わない間接訓練と食べ物を使う直接訓練とがあります。

3リハビリの実施

プログラムに沿ったリハビリを行います。

4定期的な評価

リハビリ開始後、定期的に経過を見て、プランが患者さまに合っているか、効果を出しているかどうか等の評価を行い、プランの修正を行います。

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