患者さまの思いを大切に、
こころに寄り添って
サポートしてまいります。

緩和ケアは、がんと闘う患者さまを支え、
自分らしく生きるお手伝いをするケアです。

からだとこころ、置かれた状況や人間関係。
さまざまなところに現れた「つらさ」を我慢する必要はありません。
がんによるあらゆる「つらさ」を、緩和ケアで和らげます。

緩和ケア担当医のご紹介

名誉院長松田 正和

経歴:元熊本市民病院病院長/日本外科学会認定登録医/日本大腸肛門病学会 大腸肛門病専門医・指導医/日本消化器病学会消化器病専門医/日本消化器外科学会認定医/医学博士

緩和ケアでは、患者さまとご家族が「その人らしい生き方」ができるよう"手助け"をさせていただいております。私は40余年、外科医としてがん治療に携わってまいりました。その経験から、患者さまとご家族の「つらさ」に寄り添うケアの必要性を痛感しております。患者さまの尊厳と個性を大切に、患者さまとご家族にとっての最善とは何か。常に問いながら、皆さまのお力になってまいりたいと存じます。

院長補佐・医局長白石 文美恵

経歴:日本緩和医療学会認定医/緩和ケアの基本教育に関する指導者研修会修了(PEACE研修会指導者)/がんのリハビリテーション研修修了/日本緩和医療学会認定医/日本医師会医療安全推進者

がんによる痛みや苦しみを、可能な限り患者さまに感じさせないようにすること。それが、何よりも大切にしていることです。身体の「つらさ」がなくなれば、心も軽くなります。心の「つらさ」が和らげば、自分らしさが戻ってきます。患者さまの心を和らげるのも、私たちの大切な役目です。患者さまやご家族とよくお話をし、いつもユーモアを持って、明るい雰囲気づくりを心がけています。どうぞ気軽に頼っていただければ幸いです。

外科・麻酔科坂本 英世

経歴:小国公立病院 名誉院長/日本外科学会専門医/日本内視鏡外科学会/日本プライマリーケア連合学会認定医指導医/日本消化器外科学会所属

患者さまの希望されることは何か、きつい症状はないか。お話をよく聞いて、できることを大切にしています。そのため、できる限り患者さんのお顔を見に行ってお話をし、何でも気軽にお話しいただける関係を築きたいと考えています。物心ついた時からの「患者さんのために何かしたい」という原点に立ち返り、日々診療しています。つらいこと、気になること、ご希望など、気軽にお話しいただけますと幸いです。

緩和ケアのよくある誤解

緩和ケアは手を尽くした後の最後の手段?

「がん」と診断されたその日から活用できます。

「ターミナルケア」という言葉があります。「ターミナルケア」は終末期のがんの患者さまの身体的・精神的な苦痛を取り除くケアで、このようなケアを行う施設を「ホスピス」といいます。「緩和ケア」は、がんの患者さまの治療と並行して、がんの治療のはじまりから最期のときまで、患者さまの生活そのものをサポートします。

緩和ケア相談 (相談料:無料)

「入院はまだ先だけど、どんな施設か見てみたい」「緩和ケア活用の方針を相談したい」など、患者さまの“気になること” を何でもご相談いただけます。

治療中は利用できない?

緩和ケアは、治療との併用が可能です。

がんの治療中に、痛みや食欲低下などのつらい症状が出てくることがあります。緩和ケアでは、治療中の「つらさ」を緩和することで、治療への気力を回復し、日常生活を過ごしやすくするサポートをします。休薬中(抗がん剤治療の合間)の体調コントロールにも、当院の緩和ケアをご活用いただけます。

緩和ケア外来

がんやがんの治療による「つらさ」の緩和を目的とした診療を行います。外来での緩和ケアを活用しながら、自宅を拠点とした生活を続けていただけます。

一度入院したら、退院できない?

生活の質を保つのに短期入院が役立ちます。

当院は、系列の桜十字熊本東病院の在宅診療と連携し、自宅療養をサポートしています。体調管理入院や、ご家族の負担軽減のレスパイト入院といった短期入院も受け入れており、体調が悪くなってきたら入院し、痛みや症状が落ち着き、食欲が戻ったらまたご自宅拠点のもとの生活に戻られる患者さまも多くいらっしゃいます。

在宅部門との連携

桜十字の在宅部門には、訪問看護・リハ・介護や福祉用具、ケアマネジャーが揃っており、柔軟かつ迅速な対応が可能です。

  • レスパイト入院: ご家族の息抜きや数日に渡る不在時に短期入院すること

緩和ケアでは「何もしない」?

当院では、予後を見据えた輸血や処置も行います。

日常生活を送りにくくするさまざまな原因に対処します。
例えば、輸血をすれば今より元気に動ける。
例えば、腹水胸水を抜けば楽になる。
そういった方には、ご希望を伺い、予後を見据えた処置で患者さまをサポートします。

輸血や手術が可能な理由

当院の緩和ケア担当医である松田正和名誉院長と坂本英世医師は、外科の専門医。両方の視点から患者さまを診ることのできる医師の存在が、当院での迅速な処置を可能にしています。

松田正和医師

坂本英世医師

緩和ケアではどんなことをするの?

痛みや不快な症状のコントロール

患者さまが痛みや苦しみなどの「つらさ」に、お薬などで対処します。緩和ケアでコントロールできるのは、痛みや吐き気、倦怠感、むくみ、息苦しさなど、さまざまな症状であり、それぞれの症状に合った対処法があります。痛くなりそうな時、痛みを感じたときなど、我慢せずにお伝えください。あらかじめ予測される痛みには、前もって対処することで随分と過ごしやすくなります。

日常生活のケア

体温の変化や、体を動かしたりすることで、「つらさ」が出ることがあります。こうしたあらかじめ予測できる痛みを予防します。また、睡眠時やベッド上で過ごす時の姿勢を快適にしたり、お食事や排泄時のお手伝い等、お手伝いをいたします。患者さまに合わせて、医師が細やかにコントロールを行いますので、入院生活や外出・外泊時も安心してお過ごしいただけます。

在宅サービス「訪問看護」で自宅療養の方や一時退院、長期外泊の方も緩和ケアのサポートが受けられます。当院でも訪問看護を行っています。

お口のケア

お口のケアは、肺炎予防の観点にとどまらず、「おいしく食べる」という意味からもとても大切です。口から食べることができれば、食べたいものを楽しみ、体力の維持にもつながります。当院の歯科スタッフが、お口の中を快適に保つお手伝い、好きなもの、心地よいものを召し上がっていただくお手伝いをいたします。

緩和ケアの個別リハ

ご入院の患者さまを対象に、希望されるすべての患者さまに対しリハビリを実施しています。病気の進行度に関係なく、個々に合ったリハビリをお受けいただけます。

リハビリの一例

  • 身体にかかる負担を軽くする
  • 病気の進行によって起こる合併症や後遺症を予防する
  • 筋力低下の予防
  • 能力維持・回復
  • マッサージ

医療費や手続き等のご相談・サポート

生活や仕事、家族のことなど、気になることが出てきたら、どのようなこともお気軽にご相談ください。医療費や傷病手当等の経済的なことや、訪問診療や訪問看護・訪問介護のご利用について、また社会福祉制度のご利用等についてなど、さまざまな観点から、療養生活における不安や疑問を解消するお手伝いをいたします。

外出・外泊のサポート

ご希望を伺い、良いタイミングで実現できるよう主治医と相談しながらサポートいたします。患者さまのお体の状態を見極め、ご自宅や外出先で起こりうる症状の変化を予測した対策を整えて、患者さま・ご家族とも安心して外出や外泊の時間をお過ごしいただけるよう対応いたします。


感染症の状況によっては、ご希望に添えない場合がございます。

ご家族のケア

ご家族にとっても、大切な家族が病気を患っているのはつらいことであり、ご家族もまた患者さまのご病気と向き合っています。緩和ケアでは、ご家族のこころもケアします。気になること、不安なこと、疑問に思っていることなど何でもご相談ください。しっかりとお話を伺い、サポートいたします。

レスパイト入院

ご自宅で療養生活を送られているとき、患者さまとご家族が一旦離れて気分転換することがお互いプラスになる場合があります。こういった短期間の入院を「レスパイト入院」といいます。患者さまの状況を伺い、当方からレスパイト入院をおすすめすることもあります。無理をされず、早めにご相談ください。

こころのケア

こころの「つらさ」が体調や睡眠に与える影響も大きく、こころをやすらかに保つことは、緩和ケアにおいて重要なことのひとつです。「つらさ」を口に出して話すことで、心の中が整理されて落ち着くこともあれば、お薬による治療が効果的であることもあります。緩和ケアチームの精神科医がサポートいたします。

思いを叶えるケア

患者さまの思い、ご家族の思いを叶えられるよう、その方に合った精一杯のサポートをいたします。