口から食べるプロジェクト

口から食べるプロジェクトとは

「口から食べる」ことは、生命維持のための栄養・水分補給だけでなく本来的な欲求に基づく行為です。精神面の安定にもつながり、「生きる力」となります。当院では、患者さまに食べる喜びを取り戻していただくとともに、生活の質を向上したいという思いから、病院を挙げて活動しています。

口から食べられるようになりました!

「口から食べるプロジェクト」介入により、患者さまが口から食べられるようになった例をご紹介します。ご紹介する例は随時追加してまいります。

口から食べるプロジェクト活動報告

患者さまが口から食べられるようになった例や、勉強会の実施告知・実施報告など、随時更新中!

一覧を見る

「口から食べるプロジェクト」チーム

医師をはじめ、看護師や管理栄養士・セラピストなどのコメディカル、事務スタッフも関わり、それぞれの専門的な視点から患者さまをサポートします。

各職種の役割

医師
全身管理/基礎疾患の治療/VE・VF検査の実施/各スタッフへの支援
看護師
24時間の観察/食事介助/口腔ケア/嚥下訓練/脱水予防/排便コントロール
薬剤師
嚥下に関連する薬の見直し/薬の副作用確認/排便コントロール
理学療法士
ポジショニング/頸部コントロール/体幹の強化/排痰訓練/咳をする力の向上
介護士
食事介助/嚥下体操/栄養士とのコンタクト(好み、食べやすさ)/食事の雰囲気づくり/食事を通じた刺激
作業療法士
上肢機能の向上/食事介助/意欲向上/食事を通じた刺激
管理栄養士
食事場面の観察/看護師やケアワーカーとの連携/排便、脱水のチェック/栄養状態の管理/食事内容の見直し
言語聴覚士
間接訓練/直接訓練/他職種へのアプローチ
歯科衛生士
食べるための口づくり/肺炎予防/脳の活性化
事務スタッフ
食べる環境づくり/メディカルスタッフへの環境づくり/資材面での支援/広報/「一般の人」の感覚を伝える
口から食べるプロジェクト
マネージング ドクター

安田広樹
口から食べるプロジェクト
ディレクター ナース

建山幸

「口から食べる」はなぜ大事?

口から食べる行為は、単なる栄養補給ではありません。食べ物を見て、香りを嗅ぎ、噛み、味わって飲み込むという行為は全て脳の指令により行われ、さまざまな神経系を活性化します。また「味わう」ことで喜びや満足感が生まれ、唾液の分泌を促進し、口腔内を清潔に保つことにも非常に有効です。

口から食べるは生きる力/心身を賦活し、体力の基礎が向上する。

桜十字病院は「口から食べる」を諦めません!

クチタベプランの流れ

初期評価

現在の患者さまの状態を聞き取り、患者さまやご家族の希望をお聞きします。KT(口から食べる)バランスチャートを使って多職種で包括的に評価します。必要に応じてVE(嚥下内視鏡)検査・VF(嚥下造影)検査などを通して、患者さまが抱えている問題点、飲み込みや咀嚼の状態等を把握します。

クチタベプランの実践

初期評価をもとに、患者さまに必要なサポートをしていきます。KTバランスチャートの13項目に対し、1項目ごとにプランニングを行い、常に患者さまに合った方法で「口から食べる」に向けて実践していきます。

  • 「口から食べる」筋力づくり
  • 姿勢
  • 食事介助
  • 入れ歯の見直し・調整
  • 薬の見直し
  • 食形態の見直し
  • メニューの見直し
  • 食べる環境づくり
  • 口腔ケア
  • 嚥下体操

状態変化時は再度評価し直します。

出典:小山珠美(編集):口から食べる幸せをサポートする包括的スキル―KTバランスチャートの活用と支援.pp.13-71, 医学書院,2015.

3食とも経口摂取に!

口から食べられるようになることは、患者さまの自信回復や意欲向上、排泄自立や身体機能向上などさまざまな好循環を生みます。患者さまの生活の質を高め、希望を持っていただき、在宅復帰につなげていきます。

KTバランスチャートとは

当院では、NPO法人 口から食べる幸せを守る会理事長小山珠美先生作成のKTバランスチャートを使用して患者さまの状態の評価を行っています。KTバランスチャートでは、食べる意欲や全身状態、摂食状況レベル等、13の項目を1~5点でスコア化します。このチャートを付けることによって、患者さまの強みは何か、患者さまにとってサポートが必要なことは何か、またどの程度のサポートが必要かなどが明らかになります。また、段階的にKTバランスチャートを使用した評価を行うことで、変化を可視化することができます。

口から食べるプロジェクト 主な活動内容

「チューブでの栄養摂取」から「口から食べる」へ

経管栄養となった方が再び経口摂取へ移行出来るようにサポートする。

専門家の細やかな視点を活かしたプラン作成

歯科衛生士による口腔ケアやセラピストによる安全な姿勢の提案、食事介助方法、自助具の検討などを行う。

多職種からなるチームでの回診

チームで各病棟を訪問し、良いところや改善すべき点を病院全体に発信・共有する。多職種の専門性を生かし、活発に意見を出し合い、改善策を見つける。

勉強会の実施

勉強会を実施し、知識と技術の向上に取り組む。

食事介助にメインで携わる看護師・介護士全員に実技セミナーを実施。

食事介助に携わるメインの職種である看護師・介護士向けに、実際の食事介助をロールプレイングしながらの実技セミナーを実施しています。患者さま役を体験することは、食事介助の質の向上に役立ちます。

「クチタベTV!」の放映。

食べる環境・姿勢・速度・順番など、「口から食べる」において大切な技術を伝える教則ビデオ「クチタベTV!」。スタッフが空き時間等に見られる場所で放映し、全スタッフに技術を伝えていきます。

クチタベアワードを実施しました。

桜十字全部門から、「口から食べる」に取り組んだ好例を公募、全エントリーの中からスタッフの投票により「手本となる成功例」を選出。3位までの部門を表彰しました。投票の過程は、他部門での症例の情報共有につながりました。

「クチタベ入院」ご相談ください。

経管栄養(胃ろうや経鼻栄養)から
経口摂取への移行や改善を目的としたご入院をお受けしています。
地域連携室までご相談ください。

096-378-1120

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