高校生向けお仕事体験イベント「オープンカンパニー2025」を開催しました!

2025年7月26日(土)、高校生を対象としたお仕事体験イベント「オープンカンパニー2025」を開催しました。当日は学生40名、保護者9名にご参加いただき、昨年よりさらに内容をパワーアップさせ、医療・福祉の現場を体験できるプログラムをご用意しました。今回は、その当日の様子をご紹介します。


お仕事体験ブース紹介
学生の皆さんは6チームに分かれ、看護部とリハビリテーション部による計6つのブースを順番に体験していただきました。
看護師ブース①:手洗い体験&血管探し
感染対策の基本である手洗いの重要性や、点滴などで必要となる「血管探し」について学びました。


血管探しでは、実際に駆血帯を巻いて静脈を探す体験も行い、患者さまの様子を「五感を使って感じ取る」大切さを学びました。



看護師ブース②:聴診器体験
実際に病院で使われている聴診器に触れながら、パーツの説明や使い方を学びました。ペアになってお互いの心音や呼吸音を聴いてみる体験では、うまく聞き取れず苦戦しながらも、何度も挑戦する姿が印象的でした。


言語聴覚士ブース:言葉で伝える難しさを体験
失語症や構音障がいのある方の症状を、言語聴覚士・患者さまそれぞれの立場から体験できる内容でした。


ジェスチャーゲームを通じて「言葉が出てこない」もどかしさを体感してもらい、言語障がいに対する理解を深めてもらいました。


作業療法士&言語聴覚士ブース:摂食嚥下を体験
「食べる」に関する支援「摂食嚥下(せっしょくえんげ)」について学べるコラボブースでは、手作りの“万能カフ”を作って使用体験。また、良い姿勢と崩れた姿勢でゼリーを食べ比べ、姿勢が食べやすさにどれほど影響するかを実感してもらいました。


作業療法士ブース:片麻痺体験
作業療法士のブースでは、利き手とは逆の手で文字を書いたり、物をつかんだりする「片麻痺体験」を実施しました。

まずは、そのままの状態で文字を書いてもらい、その後、手のマッサージや粘土を使った手指の運動を体験。再び同じ文字を書いてもらうと、「書きやすさ」や「動かしやすさ」が違うことに驚く声も聞かれました。また、身近なアイテムを活用したサポートグッズにも触れていただき、「暮らしに寄り添う作業療法士の役割」を知っていただく機会となりました。


理学療法士ブース:セルフストレッチ
理学療法士のブースでは、自分の身体の状態を知るストレッチやリハビリ器具の体験を実施。


「患者さまの体の状態を評価することは、理学療法士の大切な役割」という説明のもと、参加者の皆さんには運動前後の体の変化を実感していただきました。


養成校ブースで未来の学びを発見!
各職種の仕事体験の後には、6つの養成校による学校説明ブースも設置しました。進路選択に向け、実際の学びの現場について知る貴重な機会となりました。

参加された学生さんの声

今回の「オープンカンパニー2025」では、職業体験を通して、医療・福祉の現場で活躍する多職種の仕事を知っていただくとともに、当院としても、未来の医療人材との出会いの場となりました。今回から【看護師ブース】が新たに加わったことで、より多角的に“病院のしごと”を体験できるイベントへとして進化しました。
参加された皆さんの中から、将来、患者さまに寄り添う医療者が誕生することを、スタッフ一同楽しみにしています。