2月6日(火)~9日(金)の4日間にわたり、リハビリテーション部の新人発表が開催されました。
2023年4月に新卒として入職した17期生の17名が、この1年で患者さまと一緒に行ってきたリハビリの経験をもとに考えをまとめた、いわば集大成となる発表です。

いよいよ発表…!

発表は初日のリハビリテーション部の副部長によるあいさつで開会しました。

開会のあいさつ
開会のあいさつ

開会のあいさつ
今回かかわった症例の患者さまは、これからきっと皆さんの心の中に留まっていくひとりになると思います。ぜひ最後まで発表を頑張っていただきたいです。

発表が始まりました。

発表会の様子
発表を聴くために多くのスタッフが集まりました
発表を聴くスタッフたち
みんな真剣な様子で注目しています

新人スタッフたちは、各々わかり易く資料にまとめ、行ってきたリハビリの内容や結果、そこから導かれた考察などを、自分自身の言葉でしっかりと発表していました。

発表会の様子

また、質疑応答にも臆することなく、丁寧に答えられていた様子が印象的でした。

質疑応答にも対応

最後はリハビリテーション部の主任あいさつにより閉会となりました。

閉会のあいさつ
閉会のあいさつ

閉会のあいさつ
今回の発表は、それぞれの専門性に着目したもの、患者さまの入院生活・在宅生活を見据えたもの、多職種連携に着目したものなど多岐にわたり、どれも素晴らしい内容だったと思います。専門的な知識や技術を深めるだけでなく、セラピストとして患者さまとどうかかわるか、他職種との連携をどう取るかなどの大切さを学ぶことができたのではないかと感じています。これからの皆さんのさらなる活躍を期待しております。

発表を終えて

今回発表を行った新人スタッフと、発表会の運営を担当した新人教育班リーダーに話を伺いました。

第17期入職 理学療法士

新人スタッフへのインタビュー

発表はいかがでしたか?

とても緊張しましたが、今回の症例の患者さまに何カ月も時間を掛けてリハビリを行いまとめてきたので、成果が出せたんじゃないかと、良い発表ができたのではないかと思います。

「ろうあ者に対し視覚情報を活用して歩行を獲得した症例」という演題の発表でしたね。

はい。初めてろうあ者の患者さまを担当しましたが、歩行能力が低下していたという面において、理学療法士として何かアプローチしていけるのではないかと思い、このテーマにまとめました。
耳が聞こえない方なので、伝えたいことが上手く伝えられず苦戦することもありましたが、リハビリ中は細かなコミュニケーションを取るよう意識しました。

今後の目標をお願いします!

患者さまのことを一番に考えることはもちろん、患者さまが望まれていることをくみ取り、それをリハビリに活かして、最終的には患者さまにとって一番良い形で退院まで持っていけるような理学療法士になりたいです。

新人スタッフ

新人教育班リーダー 理学療法士

新人教育班リーダーへのインタビュー

新人教育班とは?

新人教育班は、入職したばかりの新人セラピストに対して、講習会で講義を行うなどの新人教育プログラムを、日頃からさまざまな教育活動として行っています。今回の発表はそのまとめとして、新人たちに発表してもらうという場でした。新人教育班のメンバーはそれぞれ担当の新人スタッフに付き、進捗状況や業務に慣れたかなどを見ていくようなシステムになっています。
私は発表会運営の段取りがメインではありましたが、専門分野に関しては同じ病棟の後輩に対してサポートをし、発表の準備を進めました。

新人教育をするうえで気を付けたことはありますか?

療養や回復、いろいろなタイプの病棟があるため、どうしてもそれぞれの場所でのみ行われるような業務が出てきます。1年経った時にリハビリの業務を全員が満遍なくできているかというと、そうではありません。ばらつきが出てしまう中でどのように差を埋めていくかということを考え、改善点を話し合いました。

今回の発表の印象は?

17期生はいろいろな先輩と話し合ったり、他のリハビリ部の班とも進捗を確認しながら進めたりしていたため、とても中身の濃い発表会になったと感じました。前年度までの反省点を踏まえ、抄録の中身を実際の学会に備えて書けるよう院内の研究学会班とも話し合い、書き方の講習会を開いたこともあります。その結果、全体的に統一感のあるレベルの高いものになっていたと思います。

新人教育班リーダー

17期生の皆さんへ一言

1年目の業務は忙しい中で、仕事に慣れることと自分の発表のためのデータをまとめたりすることと、とても大変な1年だったと思いますが、ひとつの山に向かって、同期と話し合いながら協力して無事乗り越えてくれたと思います。これで終わりではなく、これからも自分の興味のある分野をどんどん勉強していってほしいです。

17期生の皆さん、お疲れさまでした!